あなたと私の関係
うーん、と隣で小首をかしげながら柏木くんを凝視する美月に、ごくり、と喉が鳴る。
やばい。知り合いだってバレたら絶対芋づる式に雨宮さんとのことも…!
しかも柏木くんには親戚ってことになってるし、それはそれで大変面倒なことになってしまう予感…
「っ、あーー!!!!!!!!!!!!」
「うわ!?何急に…びっくりした…」
「ごめん美月!今日この人と約束してたの忘れてた!!この埋め合わせは絶対するからっ!」
「え、いや別にいいけど…って彩羽!?」
「ほら、いくよ青木くん!!!!!!!遅れちゃう!!!」
と、とにかくここは一旦退避!!!!
柏木くんの腕を引っ掴んでそのまま全速力で走り出す。
「やべー彩羽ちゃん、足はえー!」
「っ、お、お陰、様で…っ!」
とにかく人がいないところを目指して、たどり着いたのは住宅街の中にある小さな公園だった。