あなたと私の関係




「でも安心してください。今日は先輩が送ってくれたので」




「先輩?」




「あ、もちろん近くの公園までですよ?ここまではさすがに何かあったらいけないので」





「なんだ、男か」




「はい。少し強引ではありますけど、いい人で今日もジュースを買っていただいちゃったりして」




「アホか。そういうところだ俺が心配しているのは!」




え、うそ。





予想外に張り上げられた声に驚いて、目をぱちくりさせる私を雨宮さんは相変わらず険しい顔つきで見つめてくる。





「なに簡単に手懐けられているんだ。お前は小学生の時に知らない人にはものを貰ってもついて行かないと教わらなかったのか」




「いえ、あの、ジュースを貰った時は既に知らない人ではなかったので…」




「そういうことじゃない!くそ、今日はもう寝る!」





「ちょっと、雨宮さん!?」




チッと舌打ちだけを残してリビングから出ていく雨宮さん。





どうしてだろう。めちゃくちゃ怒られた。




だって、そんなに心配してくれてたなんて思ってなくて。




それに怒るポイントが良く分からない。




ジュース買ってもらったのがそんなにいけなかったのかな。








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