あなたのことは絶対に好きになれない!
結局、この職場で働く〝早坂 央介さん〟は、イケメンで仕事が出来て気遣いの出来るオフィスの王子様で女性社員からモテモテ……ということしか分からなかった。

一体どういうことなのか知りたければ、オウスケくん本人に聞くしかなさそう。

でも、そんなの絶対嫌だ。
もう二度と話したくないと思っていた相手だ。仕事のことで会話しなければならないのは我慢するとしても、それ以外のことで話したくなんかない。


日中は営業課の男性は外に出ていることが多いし、営業室に戻っても自分のデスクで仕事をしているから、オウスケくんを極端に避ける必要はない。


彼のことなんかどうでもいい。
そう思うようにした。その方が、自分自身も楽だと思った。

だから、その日はそれ以上は彼とは言葉を交わさず、視線も合わさず、いつも通り仕事を終えて帰宅するーーはずだったのに。
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