あなたのことは絶対に好きになれない!
更衣室で私服に着替えてから、職員玄関に向かって廊下を歩いていく。
若干残業してしまい、同じ課の同僚たちは既に帰宅している。
営業課の男性たちは、きっともう少し仕事をしていくんだろうなーーそんなことを考えていたその時。
「ん、んんっ⁉︎」
突然。本当に突然だった。
後ろから誰かの手が私の口を塞ぎ、そのまま力づくで物陰に引きずり込まれる。
防犯システムが厳重なオフィス内なのに、変質者⁉︎ まさか、強盗⁉︎
相当驚いたし恐怖を感じたけど、すぐにクスクスという、なんとなく聞き覚えのある笑い声が頭上から聞こえてくる。
ゆっくりと見上げると、そこにいたのはやっぱり。
「オウ……⁉︎」
口元に手を充てられているせいで上手く言葉に出来なかったけど、私がそんな反応をすると、彼は私の口に充てていた手を離した。
だけど、瞬時に昼間と同じように彼と壁の間に挟まれ、逃げ場を失ってしまう。
「ちょっと、何、嫌……!」
「黙れって。誰か来るだろ」
だ、黙れ⁉︎
いきなりこんなことしてきたのはそっちのくせに、何でそんなに偉そうなの⁉︎
「あー、こいつ相変わらず偉そうだな、とか思ってるだろ」
彼は緩く釣り上げた口元でそう言いながら、涼やかな視線を私に向ける。
「わ、分かってるならどいてください……っ」
「あれ? 何で敬語なの? 寂しいじゃん、昔あんなに遊んだ幼馴染なのに」
「むっ、昔のことです!」
そう、昔のこと。
でも今は大嫌い。
確かに、仲良く遊んでいた時期もあったかもしれない。
でも、そんな関係を壊したのもこいつだし、寂しいだなんて言われる筋合いはない。
若干残業してしまい、同じ課の同僚たちは既に帰宅している。
営業課の男性たちは、きっともう少し仕事をしていくんだろうなーーそんなことを考えていたその時。
「ん、んんっ⁉︎」
突然。本当に突然だった。
後ろから誰かの手が私の口を塞ぎ、そのまま力づくで物陰に引きずり込まれる。
防犯システムが厳重なオフィス内なのに、変質者⁉︎ まさか、強盗⁉︎
相当驚いたし恐怖を感じたけど、すぐにクスクスという、なんとなく聞き覚えのある笑い声が頭上から聞こえてくる。
ゆっくりと見上げると、そこにいたのはやっぱり。
「オウ……⁉︎」
口元に手を充てられているせいで上手く言葉に出来なかったけど、私がそんな反応をすると、彼は私の口に充てていた手を離した。
だけど、瞬時に昼間と同じように彼と壁の間に挟まれ、逃げ場を失ってしまう。
「ちょっと、何、嫌……!」
「黙れって。誰か来るだろ」
だ、黙れ⁉︎
いきなりこんなことしてきたのはそっちのくせに、何でそんなに偉そうなの⁉︎
「あー、こいつ相変わらず偉そうだな、とか思ってるだろ」
彼は緩く釣り上げた口元でそう言いながら、涼やかな視線を私に向ける。
「わ、分かってるならどいてください……っ」
「あれ? 何で敬語なの? 寂しいじゃん、昔あんなに遊んだ幼馴染なのに」
「むっ、昔のことです!」
そう、昔のこと。
でも今は大嫌い。
確かに、仲良く遊んでいた時期もあったかもしれない。
でも、そんな関係を壊したのもこいつだし、寂しいだなんて言われる筋合いはない。