あなたのことは絶対に好きになれない!
「あのさ」

「はい?」

「いい加減、その〝早坂さん〟ってのやめろ。何か他人みたいだ」


突然そんなことを言われて、私も固まってしまう。


そ、そりゃあ仮にも付き合ってる訳だし、それ以前に幼馴染なんだから、いつまでも名字で呼ぶのはおかしいのかな?
だけど、付き合ってるって言ったって無理矢理そうさせられてるんだし、幼馴染と言っても仲が良い訳じゃない。


「あと、朝も言ったけど敬語もやめろ。仕事中は仕方ないにしても、今度二人きりの時に敬語使ったら脱がすぞ」

「ぬっ⁉︎」

「それから……」


彼は私に一歩詰め寄り、突然、自分のおでこと私のおでこをくっつける。そして……。



「言っただろ? 俺にお願いする時は、泣いてすがりついておねだりしろ」



で……


出た! ドS発言!


な、泣いてすがりつける訳ないでしょぉぉ⁉︎


いや、でも合コンは本当に行きたくない……!

合コンに行くか、オウスケくんに泣きつくか?


どっちも嫌なんですけど‼︎


……すると。



「ははっ。お前って、ほんとすぐ間に受けるよな」


笑いながら、そう言われて。

顔も離される。

なんだ。またからかってきただけか。全くこの人は……。


じゃあ、合コンも断ってくれーー



「俺にはクミがいるから合コンには全く興味ないけど、クミが困ってる姿を見るのは大好きだから、合コンには参加する」


……え?


「だからお前も参加しろよ」


ひらひらと手を振って、オウスケくんは給湯室から出ていく。


私はその場から動けずに、呆然としてしまう。


う、嘘でしょ⁉︎
助けてくれると思ったのにー‼︎


合コンなんて無理だよぉぉぉ‼︎
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