あなたのことは絶対に好きになれない!
「あー、やっぱり覚えてなかった?」
「お、覚えてるもなにも最初から知らないよ……」
「いや、一回だけだけど、久美香ちゃんが年長さんの時、央介のお誕生日会に来てくれたことあったよ」
「え?」
そんなことあったっけ? うーん、思い出せない。
……今日がお誕生日なら、オウスケくんも教えてくれれば良かったのに。
そうすればお祝い……したのに。
……したかったのに。
「まあ、もう何年も前の話だもんね」
深央ちゃんは特に気にする様子もなくそう言い、話を続ける。
「まあとにかく、そんな訳で今日は仕事終わりにレストランにご飯食べに行く約束してたって訳。久美香ちゃんがいた方がオウスケも楽しいだろうしさ。一緒に行こうよ」
「う、うん……でも……」
「どうした?」
「オウスケくん、ほんとにデートじゃないんだよね?」
デートじゃないのに、何でデートだなんて言ったんだろうって疑問が残る。
だけどそれ以上に……デートじゃないって分かって、ホッとしている自分がいる。
この気持ちは、一体何?
すると深央ちゃんは突然。
「久美香ちゃん……もしかして央介のこと好きなの?」
「お、覚えてるもなにも最初から知らないよ……」
「いや、一回だけだけど、久美香ちゃんが年長さんの時、央介のお誕生日会に来てくれたことあったよ」
「え?」
そんなことあったっけ? うーん、思い出せない。
……今日がお誕生日なら、オウスケくんも教えてくれれば良かったのに。
そうすればお祝い……したのに。
……したかったのに。
「まあ、もう何年も前の話だもんね」
深央ちゃんは特に気にする様子もなくそう言い、話を続ける。
「まあとにかく、そんな訳で今日は仕事終わりにレストランにご飯食べに行く約束してたって訳。久美香ちゃんがいた方がオウスケも楽しいだろうしさ。一緒に行こうよ」
「う、うん……でも……」
「どうした?」
「オウスケくん、ほんとにデートじゃないんだよね?」
デートじゃないのに、何でデートだなんて言ったんだろうって疑問が残る。
だけどそれ以上に……デートじゃないって分かって、ホッとしている自分がいる。
この気持ちは、一体何?
すると深央ちゃんは突然。
「久美香ちゃん……もしかして央介のこと好きなの?」