恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
あ。
私また、言葉の選択ミスった?
だって東屋さんがこそこそちょっかいかけるから気が散って、いやでもこれでいいのかも。
私は、東屋さんに、ちゃんと……
もう一度きちんと言い直そうとしたら、固まっていた東屋さんの手がいきなり私の顔面を覆った。
「ぶっ?!な、何す」
「なんでもない。なんでもないけど今その目こっち向けないで」
「み、見るなってこと?ひど、」
「うるせー馬鹿。あぶね、吹っ飛ぶとこだった……」
指の間から、東屋さんの様子が伺えた。
ちょっとだけ、何か余裕のない表情に見えて私は嬉しくなって顔を掴まれたままにも関わらず東屋さんにすがり付こうとする。
「それって、理性、」
「うるさい。お前ほんとわからない。男慣れしてんのかしてないのか」
東屋さんの腕が邪魔して、中々近寄らせて貰えない上半身が歯がゆくて、手首をつかんでなんとか顔を横に逃がした。