恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
「彼氏?」
「……です。すみません、こんなとこでこそこそと」
「昼の時間だし別に謝ることでもないだろ」
言いながら、給湯室の真ん中で東屋さんはなぜか妙に、所在無げ。
いや、というより、目的を見失った感じ、というか。
そこまで考えて、ピンときた。
「あ。西原さんですか?」
「え?」
「西原さんならお昼にお話し盛り上がってて、いつもよりゆっくり食べてたみたいで……」
ピン、ときたまま、ぽろっと言葉に出しちゃう私の馬鹿。
これでは、東屋さんが西原さんにとっても微笑ましい感情を抱いてるのを知ってますよと言ってるようなもので。
「あ! コーヒーが欲しいってことかと思いまして! 食後のコーヒーなら私で良ければ。西原さんのコーヒーには及ばないことと思いますが」
西原さんイコール珈琲に置き換えてごまかしてみたのだけれど、どうやら失敗に終わった。
ふ、と東屋さんが呆れたように溜息を零して白状したのだ。
「別に誤魔化さなくていいよ。周知の事実だし」
「え?」
「俺がさよさんを好きだって皆知ってる」
「あ……ですよね。すごくわかりやすいですし」
「え? 誰かから聞いたんじゃなく?」
「え?」
自爆、第二弾です。