恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】

定時になったら、今日はすぐに出ないと飲み会に間に合わないしそれまでにちょっとだけでも顔が見たい。


そう思いながら大量のコピーをしていたのだが、残念ながら彼は帰って来ず。
後はミーティングルームにこもって、数種類コピーした資料を一枚ずつ取ってホチキスで留めていく作業をこなし。


出来上がったものを頼まれていた営業に手渡しに行っただけで、ほとんどミーティングルームから出なかった。
ミスプリやらホチキスの針やらゴミをまとめてミーティングルームを片付けたのがちょうど定時。


後は給湯室だけ軽く片付けて帰ろうかと思っていた時だ。


廊下でまたしても、聞きたくない声だ。



「ひとちゃん、そこにいたんだ」



ほんとに、何もなかったみたいに声をかけてくる糸ちゃんの図太さには感心する。


ぷいっと無視して通り過ぎようとしたのに。



「西原さん来てるよ」

「えっ?」



驚いて反応してしまった。


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