鬼社長の魅惑のボイス。

ビクッ!!

「うっきゃああっ~!!」

急に社長が声をかけてきたため
私は、驚いて悲鳴をあげてしまう。

「何だ?急に……叫んで?」

「あ、あの……すみません」

私は、慌てて台本を背中に隠した。
やばい……バレたら怒られる。

「何だ。後ろに何を隠したんだ?」

「べ、別に……な、何も……」

「声が裏返ってるぞ。
分かりやすいな……お前。
で、何を隠しているんだ?」

ギクッ!!

「その……」

正直に話したら怒られそうだし
でも……言わなかったら、もっと
怒られそうな雰囲気だ。

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