鬼社長の魅惑のボイス。
すでに睨み付けられている。
「後ろか?」
そう言うと強引に私を掴み隠していた
台本を取り上げられる。
あぁ、台本が……。
「お前……見たな?」
もの凄い目付きで睨まれる。
ひぃぃっ!!?
「も、申し訳ありません。
今見たことは、誰にも言いませんので
許して下さい」
私は、必死に土下座をする。
どうしょう……怒られるどころか
クビになったら
「お前……何やってんだ?
俺は、別にお前に土下座をして
ほしい訳じゃないんだが」
えっ……?
「それよりもこれ……中身を見たんだろ?
この作品……お前知ってるか?」
社長がそう質問をしてきた。