鬼社長の魅惑のボイス。

「心配するな。大したことはない」
そう言うが疲れた表情をしている。

無理もない。
睡眠時間もあまり取れていないし
食事だって……。

「少し身体を休まれた方が」

「いらん世話をするな。
俺は、鍛えているからそんな心配はいらん」

社長は、そう言いながらも
仕事を続けようとする。

鍛えてると言っても
疲れが溜まることもあるだろう。
何とか休ませれないだろうか。

やっと会えた社長のマネージャーで
福野さんに相談をした。

「私も心配しているんですよ。
カイは、真面目だから」

穏やかな性格の福野さんも
同じように心配している。

「ですよね……私も同じ気持ちです」

このままだと倒れてしまうわ。

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