だからそれは、愛じゃない。




***



 ――放課後になり、急いで帰る準備をする。



 鶴橋くんを待たせちゃいけない。そう思いながら鞄に教科書を詰めていると、


「朱里。今日、夜ご飯食いに行くから」


ご飯を食べに来る事を私に報告してくる祐樹。



 話してなかった間、家なんて勝手に来てたのに。


 不思議に思いながらも、『うん。分かった』と返事をする。


 それでも何か話したそうな祐樹だったけど、これ以上鶴橋くんを待たせるワケにはいかない。



 きっと今日の鶴橋くんはいつも以上に怒ってる。



 鶴橋くんの機嫌をこれ以上損ねたくなかった。


< 134 / 250 >

この作品をシェア

pagetop