だからそれは、愛じゃない。





「ゴメン、祐樹。もう行くね」



 『またね』と席から離れようとすると、『鶴田と会うのか?』と心配そうな顔で私を見てきた。



 心配かけたくないって思ってたのに、もう心配させてしまっていた。


「うん、一緒に帰る約束してるの」



 やっぱり久しぶりに話す祐樹は、どこかまだぎこちなくて。


 私もそんな祐樹に一歩引いて話してしまう。



 ……昔みたいに大声で笑いあったり、大声で喧嘩したり、冗談言いあったりしたいのに。



 今じゃ、それも叶わないような気がしてきた。



 鶴橋くんと付き合ってる以上、そんな欲深い事は考えちゃダメだ。


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