だからそれは、愛じゃない。
***
翌日、家のチャイムと同時に、
「和谷くーん!来たよー!」
良太の声が聞こえた。
ハイハイと玄関のドアを開けると同時に、思わず『お前、勉強道具は??』なんて聞いてしまった。
久しぶりの再会のはずなのに、感動的なモノでもなければ、喜んで再会できるような状況ではなかった。
………だってコイツ、勉強道具持ってきてない。
”勉強教えて”って言ってきたクセに、堂々と手ぶらで来やがった。
………勉強教えれないじゃん。
「今日は和谷くんと遊びに来たんだよ。寒いよ、入れてよ」
『お邪魔しまーす!!』と、嬉しそうに家の中に入る良太。
……………何を当然の如く家に入ってんだよ。まあ、入れないワケにもいかないけど。
……つーか受験生だろ。
せめてフリでもいいから、勉強道具くらい持って来いよ。