だからそれは、愛じゃない。




 協力すると言ってくれた祐樹はきっと、『わかった』って納得する。…………そんなのイヤだ。



 鶴橋くんの事は好きだけど……
 どうしても、祐樹と朝一緒に行けなくなるのはイヤなのに。こんな時ばかり、祐樹に助けを求めてしまう。



 祐樹は眉間にシワを寄せ、

「ちょっと考えさせて」

そう言って返事を保留にした。



 鶴橋くんに嫌われたくない。
 だけど、祐樹との”今まで通りだった時間”を奪われたくない。


 祐樹に散々協力してほしいだのなんだの言っておいて、今更、恋愛の難しさを身に染みて感じる。



 ………………考えた事もなかった。



 彼氏ができるって事は、祐樹との時間まで奪われるって事なんだ………

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