コバルトブルーの誘惑
私達は玄関に入ると、激しくくちづけをして、嶺緒は私を抱きしめる。

「シャワー浴びたい?一緒に入るなら良いよ。」と耳を甘噛みする。

「シャワーは浴びたい。でも、嶺緒はさっき倒れたばかりじゃないの?」

「イジワルを言うなよ。もう、待てない。」

と私の服を床に落として、くちづけしながらバスルームに向かう。

もう、嶺緒を止められないかな

バスルームの前で下着を脱がされ、抱きしめられると甘いため息が出る。

私も嶺緒を求めている。

くちづけしながらシャワーを浴びる。

お互いの身体にボディーソープをつけてゆっくり撫でるように触れていくけど、

「こんなことが出来るなんて、舞はオトナになったな。」とくすんと笑う。

「嶺緒を手伝ってるだけ。早くバスルームを出ないと気分が悪くなったら困るでしょ」と耳元で囁くと、

「もう、我慢できない。」と濡れた身体を拭くのももどかしく、私を抱き上げ、ベッドに運んだ。

嶺緒は私の身体の隅々まで、たっぷり舌を這わせ、甘い声を上げさせ、

私の身体の奥深くに沈み込む。

深く繋がる感覚に

私が高い声をあげると、

嶺緒の深いため息が聞こえる。


「舞、好きだよ。5年ぶりに会っても、また、すぐに好きになった。
僕達はこうなる運命なんだ。
遠く離れたけどまた結ばれた。」
と私の瞳を見つめて囁き、ゆっくり動き出す。

私は声を上げながら夢中で嶺緒の肩につかまる。

「舞の初めての男も最後の男も僕だよ。
もう、決して離さない。」と言って激しく動き出した。

私は嶺緒の碧い瞳にみつめられながら、登りつめて嶺緒の背中に爪を立てる。

息が止まるほどの強い快楽がやって来る。

嶺緒も、苦しそうに呻いて私の上に倒れた。

嶺緒は

「舞、愛してる。
舞も言って。僕を愛してるって」

と熱い息を吐きながら囁く。


「…私も嶺緒を愛してる。…もう、…離れたくない」

と、切れ切れに囁いて、私は眠りに落ちていく。

碧い瞳が満足そうに柔らかく微笑んだ。







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