ラムネ瓶にさよならを



「…付き合うって、なんなんだ」

「わかるわけないじゃん、私付き合ったことないもん」

「そりゃそうだろ」

「ちょっと今馬鹿にしたでしょ!」


ふ、と鋭かった衣純の目が緩む。

その目の奥が優しくて、私は口を動かしてしまう。


「恋っていうのは、その人しか見えなくなってその人と過ごす短い時間も凄く楽しくて…」


私の言葉の裏には、誰がいるのかわかる?


あなただよ、衣純。




「あと…夏よりもっと熱くなる」



カラン、とラムネの中のビー玉が揺れた。



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