幼なじみじゃ、なくなった夜。
「すみません、ちょっとお手洗い行ってきます…」
心配そうな浜崎先輩の視線を受けながら、私はお手洗いに向かった。
個室に入り、鍵をかけるやいなや
「はぁ~っ…」
思わず頭を抱える。
何やってんだ。何やってんだろ自分。
榎波と足立さんが一緒にいるのをどうにも見たくなくて、でも気になって仕方なくてチラチラ横目でうかがって。
デキてると聞いた瞬間なんだか心臓がキュッと縮んで。
心臓痛い、なんて
こんなの、もしかして私が
榎波に恋してる、みたいじゃんか。