極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
目を閉じたまま必死に紬に願い出れば、後ろの方でドアが閉まった音がした。
と同時になにかに包み込まれた。


「な…に?」


いい匂い。
柔軟剤の香り?

それと、温かい。

でもなんで?
なんで抱き締められてるの?!

途中で止まったり、誰かに見られたらどうするつもり?!


「離してください!」


状況を把握し、もがく私を紬はさらに強く抱き締めた。


「我慢しろ。こうしてれば幾分気がまぎれるだろうから」


そういう問題じゃない。
これはこれで落ち着かない。
それにもし彼に恋人でもいたら、社内で変な噂が立ったら、申し訳が立たない。
胸もドキドキして苦しいし。


「ほら、着いたぞ」


そう言って体を離してくれたけど、頭はぼんやりしていて、脳が足を動かせと指令を送ってくれない。


「早く降りないとまた上に行くことになるぞ」


それはイヤ!
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