極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
『関係者でなければ…』って何の話?
「そんな話しをしたのか?!」
険しい表情の所長に詰め寄られてもそんな話はした覚えが…
「あ!」
橋を渡り終えたあとに紬と手を繋いだとき、ひとり言として呟いた。
「言ったのか?」
所長に問い詰められて首を縦に振る。
でもまさか聞かれていたなんて。
恥ずかしくて思わず口元を手で覆う。
「身に覚えがないなんて言っておきながら、該当することがあったんじゃないかっ!そんなこと言ったら社長の気分を害すのは当たり前だろ」
所長に怒られて身を縮め、頭を下げて謝る。
「すみませんっ。迷惑でしたよね」
優しい紬のことだから、私の気持ちを知って、どうしようか悩んだはずだ。
その結果、応えられないことを態度を変えることで暗に伝えていてくれたのに、私ときたら紬の気遣いを無にして、こうして押し掛けてきて、所長にも迷惑かけて。
最低だ。
「本当に本当にすみません。仕事に支障が出ることは分かっていたのに、規則を守るつもりが守りきれませんでした。でも優しくされて、手を繋いでくれて、気持ちが溢れてしまったんです。そのせいで社長を混乱させてしまい、本当に申し訳ありません」
こんなことでゴタゴタさせてしまう私は紬の側にいる資格はない。
「そんな話しをしたのか?!」
険しい表情の所長に詰め寄られてもそんな話はした覚えが…
「あ!」
橋を渡り終えたあとに紬と手を繋いだとき、ひとり言として呟いた。
「言ったのか?」
所長に問い詰められて首を縦に振る。
でもまさか聞かれていたなんて。
恥ずかしくて思わず口元を手で覆う。
「身に覚えがないなんて言っておきながら、該当することがあったんじゃないかっ!そんなこと言ったら社長の気分を害すのは当たり前だろ」
所長に怒られて身を縮め、頭を下げて謝る。
「すみませんっ。迷惑でしたよね」
優しい紬のことだから、私の気持ちを知って、どうしようか悩んだはずだ。
その結果、応えられないことを態度を変えることで暗に伝えていてくれたのに、私ときたら紬の気遣いを無にして、こうして押し掛けてきて、所長にも迷惑かけて。
最低だ。
「本当に本当にすみません。仕事に支障が出ることは分かっていたのに、規則を守るつもりが守りきれませんでした。でも優しくされて、手を繋いでくれて、気持ちが溢れてしまったんです。そのせいで社長を混乱させてしまい、本当に申し訳ありません」
こんなことでゴタゴタさせてしまう私は紬の側にいる資格はない。