ワケあって本日より、住み込みで花嫁修業することになりました。
最初は謙信くんとのことを話せずにいたけれど、沙穂さんと彼氏の話を聞いていると、恋愛上級者である沙穂さんに聞いてほしい想いが強くなり、相手が謙信くんだってことと、婚約していることは伏せて相談してみた。
幼なじみのお兄ちゃんが好きだってことを。
すると沙穂さんは親身に相談に乗ってくれて、ふたりっきりになるとついいつも謙信くんのことを話してしまっていた。
「それにしてもすみれちゃんの好きな人、なかなか手強いわよね。六歳も年上で大人の男性なのに、今まで一度も本気で好きになったことがないとか」
「ですよね……」
お刺身を食べながら、苦笑いしてしまう。
「大人の余裕を見せられると、そこがまた素敵って思えるけど、ちょっと切なくなっちゃうかもね。……私が年下で子供だから、頼りにしてもらえないのかなって。なんかわかるな、今のすみれちゃんの気持ち」
沙穂さん……。
箸を持つ手は止まり彼女を見つめると、沙穂さんはそんな私に向かって言った。
幼なじみのお兄ちゃんが好きだってことを。
すると沙穂さんは親身に相談に乗ってくれて、ふたりっきりになるとついいつも謙信くんのことを話してしまっていた。
「それにしてもすみれちゃんの好きな人、なかなか手強いわよね。六歳も年上で大人の男性なのに、今まで一度も本気で好きになったことがないとか」
「ですよね……」
お刺身を食べながら、苦笑いしてしまう。
「大人の余裕を見せられると、そこがまた素敵って思えるけど、ちょっと切なくなっちゃうかもね。……私が年下で子供だから、頼りにしてもらえないのかなって。なんかわかるな、今のすみれちゃんの気持ち」
沙穂さん……。
箸を持つ手は止まり彼女を見つめると、沙穂さんはそんな私に向かって言った。