ワケあって本日より、住み込みで花嫁修業することになりました。
「本当だよ。会社の先輩で仲良くしてもらっているの。それに会社の人とも少しずつ話せるようになってきた。自分の気持ちだって他人に伝えられるようになったんだよ? ……臆病で逃げてばかりだった自分が、勇気を出せて変われたのは謙信くんのおかげなの」
今の自分になれたのは、全部謙信くんのおかげ。
「だから私、謙信くんに今の自分を好きになってもらいたい。……謙信くんに守ってもらわなくていい。そんな理由で私と結婚なんてしてほしくないから。謙信くんが好きだから、誰かを好きになる幸せを知ってほしいの。知った上で私を選んでほしい。……謙信くんを守るなんて大そうなことは言えないけれど、私だって謙信くんを幸せにしたいし、彼に頼られる対等な存在でいたいから」
こうやっておじいちゃんに話している間にも、謙信くんへの想いが溢れて止まらない。でも――。
「だからこそ、ショックだったの。……謙信くんにおじいちゃんのこと、話してもらえなかったことが。ずっと知っていたんでしょ? おじいちゃんの病気のことを」
今の自分になれたのは、全部謙信くんのおかげ。
「だから私、謙信くんに今の自分を好きになってもらいたい。……謙信くんに守ってもらわなくていい。そんな理由で私と結婚なんてしてほしくないから。謙信くんが好きだから、誰かを好きになる幸せを知ってほしいの。知った上で私を選んでほしい。……謙信くんを守るなんて大そうなことは言えないけれど、私だって謙信くんを幸せにしたいし、彼に頼られる対等な存在でいたいから」
こうやっておじいちゃんに話している間にも、謙信くんへの想いが溢れて止まらない。でも――。
「だからこそ、ショックだったの。……謙信くんにおじいちゃんのこと、話してもらえなかったことが。ずっと知っていたんでしょ? おじいちゃんの病気のことを」