君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
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「ーーー瀬名君!」
ーーー和泉の授業が終わった後。
優葉は、今日の授業報告書を田倉に提出し、身の回りの片付けを終えるとすぐ様、川野スクールを飛び出し和泉を追いかけた。
(今日の授業、瀬名君が最後で良かった………)
和泉の姿を町中で見つけた優葉はそう思い、ほっと息をつく。
「………何? 今日はもう終わったの?」
「う、うん!そうなの! ねぇ、瀬名君! どこかで話さない?」
優葉がそう笑顔で尋ねると、和泉はフとどこか意地悪く微笑んだ。
「………へぇ。 生徒を町中で堂々とナンパするとは流石の俺も思わなかったよ。意外と堂々としてんだね? 先生」
「な、何でそうなるの!?てか、違うに決まってるでしょっ! 瀬名君てば、どうしていつもいつも、私に意地が悪い事ばっか言うの!?」
そう優葉が声を張り上げ和泉に問いた時、和泉の眼差しが………一瞬、どこか熱を帯びた真摯なものに変わった気がし、優葉の胸はドキリ、と高鳴った。
「………っ?」
(何………? 今の目………?)
それまで見たこともないような和泉の瞳に、優葉は言葉を失った。
しかしーーー、優葉が気が付いた時、和泉はいつも優葉に見せる意地の悪い笑みを浮かべなおしており、そして言った。
「………教えてやんないよ?絶対にね」
「っ、はあっ!?」
「その方が、これから先もからかい甲斐があるし?」