君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー


ーーーやっと、掴みかけたと思っていた和泉の心。

しかし、和泉の無情なキスで………その心の一欠片さえも優葉は分からなくなっていた。

そして、和泉の言う通り、和泉と唇を重ねた優葉は………李人の前にしっかりと立っていられる自信も無くなっていた。

「………ッ、うぅッ………」

(どうして………、どうして………ッ!?)

優葉は帰り道を走り抜けながら………ただただその冷酷な現実を受け入れる事が出来ず泣き続けたーーー。



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