君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

優葉の姿を見た小春は、 優葉がその姿を見せてくれた事に更に安堵し、いつもよりも柔らかく優葉に微笑んだ。

「………体調はどう? 少しは良くなった?」

「う、うん………。 それより、お母さんごめんね。私………、何も言わずに部屋にいてばかりで………」

「………良いのよ。 優葉くらいの年齢は、まだまだ若いし色々あるはずよ。もし、優葉がそれをお母さんに言ってくれるなら何かアドバイスができると思うけど、言いたくないのなら無理に聞かない。
そっちの方が優葉にとって今は楽ならね。それよりも、優葉の顔を見れたことが嬉しい。それで今は充分よ」

「お母さん………」

優葉は、小春が自身の気持ちを一番に尊重し今まで何も言わずにいてくれた事に気付き一気に胸が熱くなった。

「ありがとう………。 少しでも………早く元気になれるよう頑張るね」

「うん。………少しずつでいいわよ。それとね、優葉。さっき携帯会社から連絡がきたの。 あなた、スマホ落としたでしょう?それがR町交番にあるらしいから取りに行こうか? ずっと、家にいても息がつまるでしょう?」

「スマホ………? あっ」

(そうだ………。私、土手にあるスマホを拾わないまま、あの場を離れたんだった………)


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