君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………会いたかった、凄く」
そう言って、 ふんわりと微笑む李人に優葉もコクリと頷く。
「私も………凄く会いたかった」
その李人の笑顔につられ、優葉も思わず本音を言ってしまう。 すると、李人は困った風に頭をかいた。
「………参った。 いきなり、強烈だな。いや、これはこれで最高なんだけど………」
「き、強烈っ?」
李人の言っている意味が分からず何の話だろう、と戸惑っていた優葉に李人はクスリと微笑んだ。
「教えてあげよっか?………優葉が、とっても愛らしかったって事だよ」
「ーーーッ!?」
急に、李人に耳元でそう甘く囁かれ、優葉はその瞬間、本当に心臓が止まるかと思った。
「り、李人君っ……….。 いきなりそんなっ」
「ん? いきなりじゃないよ。 ………俺は、優葉といる時はいつも思ってたよ。 可愛いくて、愛らしくて仕方ないって」
「っ、え!?そ、そうなのっ?」
「うん。だから………両思いになったんだし、長年気持ちを抑えてた分、これからは、どんどん、優葉への気持ちを伝えていくからね。ーーー覚悟してて?」
そう言って、李人はその形の良い唇で甘く微笑んだ。