君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

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その後、 優葉は李人とタクシーに乗り、新宿にある李人の住むマンションに着いた。

白い外観のそれは、地上7階、地下1階立てで高さは、さほどないもののとても洗練された外観フォルムをしている。

まるで高級ホテルのような開放感のあるマンションのエントランスに入れば、美しいヨーロピアンテイストの空間が広がり豪華だった。

またコンシェルジュカウンターや、フィットネスジム、パーティルームもあり………予想を超える高級マンションぶりに優葉は息を呑んだ。

「凄いね、 李人君。 こんな所に住んでるんだね………」

思わず優葉は、感嘆の声を上げた。
今まで、埼玉にいる時の李人の生活の様子しか知らなかった優葉は、改めて李人が人気俳優になったのだ、と思い知らされた気持ちになった。

「まだ、俺も慣れないけどね。 ほんの最近まで、同じ事務所の俳優と相部屋で寮に入ってたし。
でも、仕事もやっと安定してきたから、事務所からお許しがでて、3ヶ月前にやっと念願の一人暮らしだよ」

「いや、でも初めての一人暮らしでこれは凄すぎるよ………」

まだ教員を目指し勉強中の、いち大学生でしかない優葉と、人気俳優の李人とでは比べ物にならないと分かっているものの………好きな職業でここまで成功した李人を優葉は、羨ましいと感じた。
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