君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
優葉がそう言い切ると、暫し和泉との間には沈黙が流れた………が。
「………今更、何言ってんの? バカだね、優葉も。 それでも本当に俺の先生?」
和泉は、フとどこか意地の悪い笑みを浮かべて………優葉の髪を思い切り撫で上げた。
「………っ、バ、バカ!? バカって私!?」
あまりにも予想外の答えに優葉は、思わずそう叫んでいた。
「他に誰がいる訳? やっぱり、バカなの?」
「ッ、 バカ、バカって煩いよ!ていうか、思い切って気持ち言ったのにその言い方ってーーー」
「………だって、さっき言ったでしょ?」
「………え?」
「アンタが………橘 李人を好きなのは分かってるって。だから、最初から俺の気持ちに応えてもらえるなんて全く期待してないから。
ただ………アンタを大切にする事で俺といて良かったって、 幸せだって思って貰えたらそれでいい。
まぁ、 ちょっとでも隙を見せたら直ぐにアンタを橘 李人から奪ってやる気は満々だけどね」
「瀬名君………」
「だから………一つだけ教えてよ。
ーーー優葉は俺に何を望む? 俺が何をしたら………アンタは俺といて幸せだと思うの?」