君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………李人!そんな顔すんなって! 俺ってそんなに信用ない? さびしーね、 一緒に住んでた仲じゃん」
李人が、険しい顔をしていたのを気が付いた怜は、冗談めかした風にそう言い豪快に笑った。
「………すみません。 怜さんの事をそんな風に思ってる訳じゃありません。 ただ、この子は本当に………特別なんです。だから、 あまり………この業界で声を大にして言いたくないだけです」
(誤魔化せたか………?)
そう李人が、怜の反応を内心冷や冷やしながらも、か細い声で言えば、怜は目を丸めた。
しかし、やがて、 穏やかな目をし李人を見た。
「………何だよ! お前、それ結局、彼女だって認めてんじゃん! よっぽど大事にしてんだな〜。
合コン誘っても全然来ないし、マジで役者馬鹿とばっか思ってたからいい意味で印象変わったわ」
「ッ! 何で………」
「いや、特別って言われたら誰だって察するだろ? 」
「….……そうか………」
(本当………、優葉の事になると余裕が無くなる。 全然、いつものように嘘を付くことが得意にならない………)