君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー


優葉に安心させるように、柔らかな声でそう言った李人は、優葉を労わるように、ゆっくりと腰を動かす。

「ーーーッ、 や、 あぁッ………」

(痛い、のにっ………)

「 アッ………あぁッ」

(段々と………気持ちよく、なるーーー)

「も、 駄目………、李人く………」

その思いに駆られた優葉は、気付けば、涙目で李人に声をかけた。

「優葉っ………?」

「気持ち、いい………っ。 身体の中、李人君でいっぱいで………とてもっ………」

「ーーーッ!」

そう言った優葉は、今までに李人が見た事の無いほど愛らしく………そして、妖艶で、李人は息を呑み、身体を再び熱くさせた。

そしてーーー

「ッ、ほんっと、お前はっ………。優しくするつもりだったのに………。 そんな事言われたら………めちゃくちゃにしたくなるッ………」

「ーーーり、 ッ、 あぁあッ………!?」

その思いのままに、李人は一気に優葉の最奥を貫いたーーー。


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