君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「本当に久し振りだね、篠村。中学の時以来か………。 元気だった?」

そんな晴夏を知ってか知らずか、李人は、ふと晴夏に話しかけてきた。

「あ、う、うん! 勿論よ! 橘君も元気そうで良かった!俳優になるなんて、相変わらず橘君は凄いよね! あ、 この前の映画も良かったよ!"アオキミ"!あれ、純愛過ぎて感動したーーーっ!」

晴夏は、目の前に李人がいる事に緊張を隠せず、いつもよりも高めのテンションで一気に話してしまう。

そんな晴夏を見、 李人がクスリとまた柔らかく笑うものだから………また胸がときめく。

しかしーーー

「でも、篠村も凄いよ。………優葉から聞いたけど、 高校の英語の先生になりたいんだって? 凄く成績も良いって聞いたよ。頑張ってるね。しかも、教科は違えど、優葉と夢が一緒だ」

そう言い、 晴夏に先ほど見せた以上に優しく幸せそうな笑みを浮かべる李人を見て………晴夏は心臓が握り潰されたようだったーーー。



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