君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

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「次は瀬名君………」

優葉は、川野スクールで授業のスケジュール表を見ながらそう呟いた。

前回の授業で、和泉は進路についてかなり悩んでいた。

兄への贖罪もあり、政治家以外の道など考えもしなかった和泉。

しかし、優葉と出会ったことで自分が本当に進みたい道を考え始めた。 

和泉が自分の幸せを探し始めたことはとても嬉しい。 

けれど同時に和泉が、進路について深く考え過ぎてはいないかと優葉は心配になっていた。

(前回は、精一杯のアドバイスをしたけど………、大丈夫かな)

そう思っていた時ーーー

「こんにちは、先生」

「ーーー!?」

「瀬名君………!」

いつの間にか、和泉が席に着いており優葉は驚いた。

「………何思いつめたような顔してんの?」

「えっ!?ウソ!?してないよ!」

まさか和泉の事で悩んでたとは言えず、優葉は必死にそう弁解した。

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