君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「動揺し過ぎ」
「えっ」
「分かりやす過ぎ。先生の考えてる事なんて、乳児でも分かるでしょ」
「なっ、何それ!ひどーーー」
優葉は、和泉のあまりな言葉に反論しようとしたが。
「………でも、俺が先生をそんな顔にさせてたんだよね、きっと。
………ごめん、心配かけて」
そう言い和泉はゆっくりと頭を下げた。
急に、真摯な態度を見せた和泉を見て優葉は何も言えなくなってしまう。
(やっぱり、瀬名君なりに進路のことで色々考えてたんだよね………)
「っ、いいよ………。瀬名君が、少しでも私をからかうことができるくらい元気だって分かったから………」
「うん。………ま、先生のことはいつでもからかってあげるけど」
「なっ、何それ!?」
「………でも先生、聞いて?今から言うことは本気だから」
「えっ………?」
「俺、自分の進路について今までにないくらい考えた。先生の言葉や………友達に相談したりして。
政治家にはなりたくない。じゃあ、俺は一体何者になりたいんだって」