君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

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和泉はその足で、実家へと向かった。

『ただいま』

『和泉様………!』

和泉が帰ってくるなり、血相を変え玄関にやってきたのは、関本だった。 

その関本の表情を見、和泉は両親がすでに帰宅していると悟った。 

『関本さん。 その様子だともう、父さんと母さんは帰ってきてるみたいだね』

『え、ええ………。 しかし、和泉様。
なぜだかは分かりかねますが、お二人ともかなり怒っていらっしゃって………。 
ここはひとまずお引き取りをした方が………』

『別にいいよ。 アイツらが怒ってるのは俺のせいだから、行ってくる。 

関本さんは、もう帰宅時間でしょ? 俺のことは気にしないで早く帰って。

言ってたじゃん。今日、久しぶりに大学生の娘が帰ってくるって』

『そ、それはそうですが………。しかし』

『いいから。 いつも、アイツらがいない間、世話してくれてるアンタにまで、とばっちりがきたら………俺も堪らないから』



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