君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
思わず、ポーっと見惚れてしまった優葉。
一方、久々に優葉に会った李人も、彼女のワンピース姿を見、その愛らしい姿に見惚れてしまう。
「っ、優葉。 久々だけど、早速乗ってもらえるかな?」
「う、うんっ」
李人は優葉の手をそっと取ると、優葉を助手席へと促す。
そして、車内に入った途端ーーー
「………優葉っ」
「ーーー!」
李人は、優葉を強く抱きしめた。
「っ、り、李人君っ?」
「優葉………。久々に会って、その格好は反則だよ。 やばい、めっちゃ可愛い」
「っ、そんな………」
「本当だよ。 ここが外じゃなかったら、とっくに何度もキスしてる」
「ーーーッ!?」
いきなりの李人の爆弾発言に優葉は顔をカアッと赤くそめた。
「り、李人君ってば、いきなりそんなことっ………。恥ずかしい………。 李人君だって、カッコいいから………」
そう、優葉が羞恥の中、言えば李人はクスリと微笑んだ。