君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

斉木は、笑顔を見せてくれた。そのため、優葉も緊張が幾分か取れた。 

「あ、はいっ………! 覚えてて下さって嬉しいです」

「確か、李人と同い年だったね。………今は、何をしてるの? 大学生?」

「そうです! 地元にある大学の教育学部の3年です」

「教育学部ってことは、将来は先生になりたいの?」

「はい、中学校の国語の先生になりたいです」

「そうか………。 またどうして?」

「えっと………、 私、 中学生の頃あまりクラスに馴染めていなかったんです。 

あっ、でも、李人君もいてくれたので、そんなに酷いいじめは無かったんです。

それでも、クラス中で心を開ける人がいない、特定の人から訳も分からないまま無視をされるのは、やっぱりあの歳頃の私にとっては辛くて。

それに、頼れる先生っていうのも当時の私にはいなくて………。
そして、決めたんです。 中学生は大人と子供の狭間で一番悩む時期で、だからこそ子どもはいつもよりも敏感に傷ついてしまう。

だから………私が大きくなったら、そんな時期の中学生の味方になって………寄り添いたい。 そんな先生になりたいって思ったんです」

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