君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………は?」
李人がそう言った途端、斉木は大きく目を見開き、優葉と李人を見比べた。
「………斉木さん?」
「従姉妹………?」
依然として、斉木は驚愕の表情を浮かべている。
「………李人。あれだよな? 従姉妹って………、お前が時々、仕事を早く切り上げて会っていた子だな? 埼玉ロケの時でも会ってた子だろ?」
「………そうですが、なぜでしょうか?」
李人はそう言い、怪訝な表情をした。そして、真意を確かめようと探るような目で斉木を見つめる。
一方の優葉は、少なからず斉木の様子が普通でないことに不安を覚えた。
そんな優葉を見、斉木は一つ息をついた。
「………いや、何でもない。ただ、この子がそうだったのかと思っただけだ。気にするな。 お前がやけに従姉妹に会いたがってた理由が分かったよ」
そう言うと、斉木は優葉の方を向いた。
「優葉さん、だったか? 確かに………、以前会ったことがある。また大きくなったね。 あの時も中学生だったが………、子どもの成長は早いな」