君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
優葉は週刊文花の記者に追われていると知ってから、そのことを李人に伝えようと数日、電話をかけているが応答がない。
………こんなことは、今までにだって一度もなかった。
「どうしたの………、李人君………」
優葉は、スマートフォンのディスプレイを悲痛な面持ちで見つめながらそう思わず呟いた。
(仕事が忙しい………? けど………仕事が終わった後、いつもメッセージをくれてたのに)
「………どうして、電話に出てくれないの………?」
優葉は、胸の痛みを感じながら唇を噛み締めたーーー時だった。
「ちょっと! 一体何なんですか!? あなたたちは!?」
「ーーー!?」
いきなり小春の怒号が玄関から聞こえ、優葉は驚いた。
小春が、近所で怒鳴るなど聞いたことがなく、優葉は何事かと自室がある二階からの階段を降りようとした。
その階段は直接、玄関に繋がっており降りれば、すぐに玄関にいる相手と顔を合わすことになる。