君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「でも結果、李人君とのことがバレて………、 お母さんたちにも迷惑をかけている。 ごめんなさい。 本当にごめんなさい………」

優葉は罪悪感から再び涙をこぼし、小春に謝罪した。

小春はそんな娘を見、胸を痛ませる。

「………優葉。謝ることはないのよ」

そう言い、小春は娘の身体を優しく抱き寄せた。 

「っ、お母さん………」

「確かに李人君は優葉の従兄弟だから………、そんな関係になっているなんて思わなかった。

でも李人君は、とても真面目でよく気の利く子。優葉とそこがよく似ているし、今の俳優の仕事にも繋がっていると思うの。

それに、恋愛感情とは思わなかったけれど………李人君が優葉を大切に思っていることは昔から伝わってた。


そんなあなたたち二人のことよ。きっと、お互い、とても好き合って………真剣だったのよね。

だから、何も謝ることなんてないわ。
………けれどね」
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