君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
そう直感した小春の脳裏には李人の顔がよぎる。
(李人君には、悪い………と思う。 けれど)
小春はもう一度、和泉の表情を見上げた。
ーーー依然として、柔らかな笑顔を浮かべている。
そんな和泉からは………優葉を大切に想う気持ちがひしひしと伝わってきた。
(だから、私は今この子を頼るしかないのよ………)
「………いいえ。 本当に………、来てくださって感謝しています。 どうぞ、入ってください。優葉は………部屋に寝かせています」
「ありがとうございます。 ………失礼します」
そう言い、和泉は連れてきた医者と共に笹原家へと足を踏み入れた。
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和泉は、二階にある優葉の部屋に入った。
「………っ、 う………」
額には汗をかき、 時折苦しそうに声を出している。
「………ッ、優葉っ………」
和泉は、そんな優葉を思わず抱き寄せた。