君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「どうして、優葉がこんな目にあうんだよ………」
そして和泉は、悔しさから唇を強く噛み締めた。
「………和泉様。診察を致しますので、少しの間だけ彼女から離れて頂いても良いでしょうか?」
側にいた瀬名家の主治医に声をかけられ、和泉はハッと我に返った。
「あ、あぁ………。 すぐにどくから。………優葉を頼みます」
和泉は優葉をそっとベッドに再び寝かせる。
医者は診察を終えると、結果を和泉と後から部屋に入ってきた小春に知らせた。
「恐らく………強い痛みや急に精神的なストレス、ショックがあり、耐えられず失神で倒られたのでしょう。自律神経のバランスが崩れたことが原因です。
血圧が低くなっているので、足を上げて頭を低くし、頭部へ血液が行き届くようにしてください。
熱もあるようなので、ゆっくり休養を取る必要があります。 風邪薬をお出ししますが、生姜湯やトマトなどの熱を下げる食べ物、また黄緑色野菜などのビタミンC食材、卵、豆腐などのタンパク質も免疫力を高めますので積極的に取るようにして下さい」