君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「仕方がない………、 李人君はずっと忙しくしているから仕方がないって………思って………」

(けれどーーー)

「どれだけ待てばいいの………? 私は………、李人君をどれだけ待てばいい? もう………会うことさえもできないの………!?」

「………先生………」

「私たちが………、イトコ同士だから? イトコ同士で好きになったら、それはもう他の人からは許されないの………!? ただ、好きなだけじゃダメなの………?」

そう声を荒げ言い切った優葉の目からは、涙が溢れ出て止まらなかった。 


言いたくとも言えなかったーーー李人との関係の不安。    

そして、イトコ同士だからと李人との関係を真っ向から否定する世間の声。

それらが今まで、優葉が散々我慢し………閉じ込めてきたことだったのだ。 

(先生は………、優葉はどれだけ辛かったか。 苦しかったか。 そして、それをアイツはーーー)

和泉は、それを思えば唇を噛み締めざる終えなかった。
  


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