君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
そう言い、変わらず優しい瞳で優葉を見つめる和泉。
その涙を拭う手から伝わる目元への感触は心地いい。
ーーーその瞳や………手から。
優葉の本当の姿を………気持ちを受け入れてくれてると伝わる。
「………ッ」
(それが、こんなにも胸が締め付けられるほど嬉しいーーー………)
優葉はその心のままに、和泉の手を握り返した。
そして、その瞬間………今までの緊張が和らぎ、力が抜け、和泉の胸にストンと身体が落ちる。
「………! 先生!」
「っ、大丈夫………。 ホッとして………」
「なんだ………。 それならいいけど。全く………心臓に悪すぎ」
「………ごめんね」
「………いいよ」
和泉はまた微笑すると、優葉にベッドに寝るよう促した。
「瀬名君………?」
「今日はもう寝て? 疲れたでしょ。 ………また来るから。 ………ね?」
そう言い和泉は、手のひらを優葉の目元にかざし目を閉じさせる。
それと同時に優葉が感じるのは、強烈な眠気だった。