君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

和泉は、何を言われているか分からなかった。


ーーー………好き?


「誰が………誰を?」

和泉が思わずそう聞けば、有華は再び呆れ返ったようにため息をついた。 

「だーかーら! 優葉ちゃんが! 和泉を! 男性として!好きなのよ!!」

そして、有華が再び大声でそう宣言した途端

「ーーーはぁああ!?」

今度は和泉の方が大声を出す番だった。 

「ちょっと、何私みたいなことしてるの! ていうか、本当に気が付いてなかったの!?」

「気がつくも、何もあり得ない!! 優葉が俺を好き!? 冗談でしょ!?」

「あの話の流れで冗談なんか言わないわよ!」

「いや、有り得ない! 大体、優葉にはアイツがーーー」


「ーーーでも、彼氏と別れたんでしょ!? 

しかも、和泉達は今、 教師と生徒の関係じゃない! 同じ大学に通う学生よ!?」

そう有華に言われた時。

今まで動揺し切っていた和泉が、フと落ち着きを取り戻した。

< 603 / 686 >

この作品をシェア

pagetop