君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
和泉は、何を言われているか分からなかった。
ーーー………好き?
「誰が………誰を?」
和泉が思わずそう聞けば、有華は再び呆れ返ったようにため息をついた。
「だーかーら! 優葉ちゃんが! 和泉を! 男性として!好きなのよ!!」
そして、有華が再び大声でそう宣言した途端
「ーーーはぁああ!?」
今度は和泉の方が大声を出す番だった。
「ちょっと、何私みたいなことしてるの! ていうか、本当に気が付いてなかったの!?」
「気がつくも、何もあり得ない!! 優葉が俺を好き!? 冗談でしょ!?」
「あの話の流れで冗談なんか言わないわよ!」
「いや、有り得ない! 大体、優葉にはアイツがーーー」
「ーーーでも、彼氏と別れたんでしょ!?
しかも、和泉達は今、 教師と生徒の関係じゃない! 同じ大学に通う学生よ!?」
そう有華に言われた時。
今まで動揺し切っていた和泉が、フと落ち着きを取り戻した。