君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………教師と生徒じゃない………」
和泉は、その言葉を咀嚼するように呟いた。
「そうよ。 だから、恋愛したって何の問題もない」
「けど、優葉は………俺を生徒だと思ってる。 生徒で良い後輩だと ーーーッた!?」
有華はそんな和泉のおでこを再び平手で叩いた。
「おい、一体何度やれば気が済むわけ!?」
「ほんっとに女の子と"遊んだだけ"なのね! 恋愛に関しては丸っ切り初心者だわ。
どうなってるのよ、こんなに女性は百戦錬磨みたいなルックスしといて………」
「どういう意味だよ………」
貶してるのか、褒められてるのかまるで分からない有華の発言に和泉は言葉がそれ以上出てこなかった。
「はぁ。 いい? 従兄弟だから特別にお姉ちゃんが恋愛講義するのよ?
普通ね、 好きでもない男に何人、女がいようと遊んでようと女性は気にも止めないのよ?
それが、裏切られたくないって泣いて出ていくなんて答えは一つしか無いじゃない!」