君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「和泉にとって、優葉ちゃんは初恋なのよ! 初恋で何にも代えられない大切な女の子なの! ずっと相談受けてたあたしが保証するわ!
だから、優葉ちゃんはもう和泉のお嫁さん同然なのよ!」

「そうですよ! だから、私も和泉様の奥様は優葉さんしかいないと思ってます!」

「そ、そうだったんですか………」

二人にそう力説され、優葉はただただ驚くばかりだった。


ーーーどうやら優葉は思っている以上に和泉に愛されているらしい。

それを思うと、胸にあたたかいものが広がってくる。

「ありがとうございます………。 とても良いことを聞きました」

「全然! 和泉が優葉ちゃんを想うエピソードならまだまだあるわよ!ね!関本さんっ」

「おっしゃられる通りです、有華様」

「この際だからどんどん優葉ちゃんに話しちゃいましょうよ!」

「良いアイデアですね!」

「えっ、ええっ………!」

どんどん話がヒートアップしていく二人に優葉が再びたじろいだ時だった。


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