君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「えっ………」

なんと答えていいか分からなかった優葉に、和泉は軽くため息をついた。 

「………仕方ないね。 アイツの方が、優葉と過ごした時間は長いわけだし」

「っ、和泉ーーー」

「………でも」

「ーーー!!」

いきなり優葉は和泉に強い力で身体を引き寄せられ、唇を耳元に寄せられた。

「………もう優葉は、俺のもの」

「和泉っ………」

「別に思い出しても良いよ。 それだけ、アイツとの時間は優葉にとって大切だったって分かってる。
けど………、あまり思い出し過ぎてもらっても嫌だっていうのが本音」

そう言い、和泉は優葉を更に強く抱きしめた。

(ダメだ………。 和泉を不安にさせたくないって言いながら私、全然できていない………)

今、優葉が好きなのは紛れもなく和泉だ。 

優葉はそれをどうにかして伝えたいと思った。

「………和泉」

優葉は、その思いのままに和泉にキスをした。
 


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