君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー


「………!!」

突然の口づけに、和泉は目を丸くした。

「………私が好きなのは、和泉だから」

「優葉………」

「和泉しかいないから………」

そう言い、和泉を見つめる優葉の目はとても真摯であった。 

ーーー心から、和泉を想う目。 

それを見、和泉の胸にも優葉に対する愛しさが溢れる。

「………ったく、冗談じゃないよ」

「和泉………?」

「その一言で、何でも許せる。 ………本当、狡い女だね?」

そう言いながら、和泉も優葉に今一度口づける。

「………んっ………」

「………俺が好きなのもアンタだけだよ、優葉。 こんなに一緒にいるのに片時も離したくない」

「っ、私もっ………」

「好きだ、優葉………」 

すると、優葉と和泉は、人影がなさそうなことを良いことに再びお互いの唇を触れさせようとしたーーーが。

「あっ! いたいた!! 優葉!!」

『ーーー!?!?』



< 647 / 662 >

この作品をシェア

pagetop