君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
突然聞き覚えのある声がし、二人は慌てて離れた。
「お疲れ、優葉っ」
「あ、綾子!」
「久しぶり〜! 優葉! 元気だった? 就活となると中々会えないね」
すっかりスーツ姿が身についた綾子は、更に美しさに磨きがかかり大人っぽい。
「本当だね、でも綾子に会えて嬉しいよ。 就活は順調?」
「まあ、どうにかね〜。 なんとか2社最終面接こぎつけたわ」
「すごい! さすが、綾子!」
「そういう優葉も、後は教員採用試験の二次の結果待つだけでしょ?」
「うん、ドキドキしてる」
「優葉はいつも一生懸命勉強してたからね。 絶対、大丈夫よ。 応援してる」
「ありがとう!」
「うん。 ーーーところで」
綾子は、そう言うとニヤリと口元を緩めた。
「瀬名 和泉君だよね? 優葉の彼氏の! 噂はかなり広がってるよ〜! 2年の一番のイケメンで皆んなの憧れの的の瀬名君が、優葉と付き合ってるって!」